コルカタのゆったりとした雰囲気に惹き付けられ、世界中から多くの観光客が西ベンガルの州都を訪れる。この町は近代化の波に飲まれることなく、古くから伝わる価値観や伝統を保持し続けている。コルカタの年中行事は全国的に有名であり、毎年およそ15の祭りがこの地で祝われている。これらを合わせて「パンダールズ、Pandals」と呼ぶ。パンダールとはもともと竹製の豪華な建造物のことで、これはコルカタの祭りに欠かすことのできない重要な要素となっている。コルカタの祭りは単なる宗教的な祭事ではない。人々が出会い、コルカタの文化に触れ、コルカタの過去を知る、特別な日なのである。
ポーイラー・バイサク(Poila Baisakh)と呼ばれるのがベンガルの正月(Bengali New Year)であり、伝統的なベンガルの暦に基づいて行われる。これはその年の農作業の始まりを告げる祭りでもある。この日は縁起が良いとされるため、結婚式の日取りや、また新事業を開始する日として選ばれることも多い。祭り当日、地元の人々は甘いお菓子や贈り物を配り回る。
ムハッラム(Muharram)もまたひと際変わったお祭りである。真っ白な馬に先導されたアーシューラーと呼ばれる行進が行われ、メティアブルーズやキデェルプル付近など、人々はコルカタ市内を練り歩くのである。
ドゥルガー・プージャー(Durga Puja)はコルカタの最も有名なお祭りである。ドゥルガー神に祈り捧げられるこの祭りは9月から10月にかけて4日間に渡って行われる。家々に悪に勝利した善なる神ドゥルガーの像が飾られ、人々はドゥルガー神の意にかなうように、芳香を放ち、宗教歌の詠唱、太鼓の演奏などを行う。最終日になると、ドゥルガー神の像はフグリー川やそのほかの川に流される。
一方、1月にはジョーイデーブ・メーラー(Joydev Mela)というフェアとお祭りが催される。これはバクティー誕生を記念して祝われる祭りである。この祭りはインドの農村地域に縁のあるもので、3日に渡って行われる。宗教関連の代物を好んで買う人々や吟遊詩人など、人々は都会からこぞってこの市にやってくる。
家族間の絆を祈り祝う祭りがバーイー・ポーター(Bhai Phota)である。この日、朝から断食をする女性たちは、断食を終える前に、男兄弟の健康を祈りながら、男兄弟たちの額にサンダルウッド(白檀)のペーストを少量つけ、甘いお菓子を与える。そのお返しとして、男たちは女兄弟にプレゼントを贈るのである。
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