インド古典舞踊のバラタナーティヤム舞踊について語るとき、ラージェースワリー・サイナートを外すわけにはいかない。
彼女は30年以上にわたり、ダンサー、振付師、そしてバラタナーティヤムの教師という三つの役割をこなしてきた。特に古典舞踊におけるラヤース(layas)のテンポについて文法学と数学を用いた革新的なアプローチと実験を行ったことで知られ、その結果世界中でかつて演じられたことのない、類いまれなテーマの演技を行った。
インドセンター主催の「A.R.レヘマーン氏を囲む夕べ」が4月5日に開催された。会場となった六本木の国際文化会館には、インドが生んだアカデミー賞受賞者を一目見ようと約100人が集まった。
無線を付けた男性が、スワンキーホテルの6階へと誘導してくれた。そのフロアの廊下は人々でごった返し、セキュリティが常ににらみを利かせている。
しかしいったん部屋に入ると、その雰囲気は一変した。彼は暖かな(無邪気と言いかえてもいい)笑みを浮かべながら手を差し出し、握手で私たちを迎え入れてくれた。その人こそ、ダライ・ラマ14世だ。